2013年12月01日(日) おわけ祭見学の集合場所、高向大社へ向かう (徒歩)
伊勢市御薗町高向にある高向大社では毎年2月11日に御頭神事が斎行される。その日は御頭の舞いに始まり町中の悪霊を集め終わると深夜の切り祓い、おかた踊り、万歳三唱で幕を閉じる。実はこの神事はこの日だけのものではない。高向(たかぶく)地区では神様の御分霊を自宅前にお迎えし一年中お祭りする祷(禱)屋(とや)の制度が維持されており、「おわけ祭」は祷屋が自宅の玄関先に御分霊をお迎えする神事である。このおわけ祭も御頭神事の一部であり、フィナーレに向けたさまざまは神事が繰り返されるそうだ。
【参考】
今日は、宮川流域案内人とともに「伊勢市御薗町高向のおわけ祭りを見学しよう!」の企画に参加しおわけ祭を見学するために高向を訪れた。集合場所が高向大社なので・・・。
まずは、国道23号高向交差点から高向地区へ入った。こんなイラストが入っていたとは・・。
この地名板を過ぎてさらに進むと左手にこのような広場がある。ここは御頭神事の切祓祭場、御頭神事のクライマックスの場だ。
【参考】 以前、見学した切祓の様子はこちら。
道なりに進み細い道へ入るとその先は広くなり
このような神棚が置かれている。この中には伊勢神宮の神札が収められていると聞いた。この札場は高向地区内の五ヶ所(?)(六ケ所、2015年02月03日に訂正)に設置されているそうだ。そういえば四ヶ所は確認しているが残りは未確認。
さらに狭い路地(車一台がギリギリ通れる?)を進むと・・・。
途中でお伊勢さん125社の一つである宇須乃野神社(縣神社を同座)にお参りした。
【参考】
宇須乃野神社へのお参りを終えると高向大社へ向かった。今までならここから高向大社の社叢がくっきりと見えたのだが、前方には新たに家が建てられていた。
建築中の家の脇を進むと今まで通りの風景・・・。
高向大社の社標の右隣には「重要無形民俗文化財 御頭神事 文部省指定」の石柱がある。
常夜燈の間を進むと鳥居の正面には大きな石が据えられている。実はこの石にも役割がある。
【参考】
鳥居の右手にある立札を見ると本日は、
- 月次祭
- 祷屋祭
- 天皇誕生祭
が予定されていた。札の色あせ具合は各札の歴史を感じさせる。
鳥居から参道を望むと人影が・・・(祓所からの参進)。どうも祭典が始められた模様。
鳥居をくぐり、参道を進むと拝殿からかなり離れた場所に拝観者が立っていた。いつもなら鳥居の先でも拝観できるが今日はこの雰囲気を壊さないようにこの場所から祭典の進行を見守っていた。
宮司一拝に始まり、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、・・・と一連の流れて祭典は進められた。特に今回の祝詞はかなり長かった。三つの祭典を兼ねていたのだろうか?
祭典が終了すると
宮司が祓所から祓え具を持ち帰り、その後ろには撤饌され辛櫃に納められた御饌が・・、
さらにその後ろには祭典で使用した折りたたみ椅子等を手にした奉仕員が退下となった。
準備から片付けまで全て自前だから大変だ。(お疲れさまです。)
本殿の瑞垣の御扉が閉じられたので、お参り。
参道を戻ると、「おわけ祭を見学」の参加者が集まっていた。予定時刻をかなり過ぎていた。
しばらく待機した後、「おわけ祭」が斎行される祷屋宅へ向かった。
【 20131201 の記録 】
- 上長屋神社(伊勢市御薗町)
- おわけ祭見学の集合場所、高向大社へ向かう
→ 宇須乃野神社(縣神社を同座) - おわけ祭(高向大社 祷屋宅)
- 紅葉の御薗神社(伊勢市御薗町)